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新卒紹介×開拓者対談 第6回
新卒紹介×開拓者対談

「倫理憲章」の見直しで新卒採用を取り巻く環境はどう変わるのか。
その中で学生や採用を行う企業、そして採用業界に携わる我々はどう変わるべきなのか。
今後、社会はどう動いていくのか。
採用の未来を、業界で活躍する方々とシンクトワイス代表 猪俣知明が読み解きます。

第六回目は、『ネオキャリア』の谷満生様をお迎えし、
16採用で予測される企業・学生・大学の動きや
今後の新卒紹介業界のあるべき姿についてもお話しいただきました。

『倫理憲章』の見直しは、就職率の低下を招くのか

猪俣

ネオキャリア様の就職エージェント事業は、新卒紹介の黎明期からサービスを行っている古株でもあり、私が立ち上げから関わらせていただいたサービスでもあります。その歴史とノウハウから、また最大手だからこそ見えてくる業界全体の現状や今後の予測についてお話しいただければと思います。

かなりのプレッシャーですね(笑) よろしくお願いします。

猪俣

さっそくですが、2016年度新卒新入社員採用における「倫理憲章」の見直しの影響についてお聞きしたいと思います。すでに夏前から多くの企業がインターンシップを始めるなど、その対応を模索しています。倫理憲章に則ると、あと半年ほどで16採用がスタートすることになりますが、就職エージェント様ではどのような動きになると予測されていますか?

私も既にこの対談コーナーで話されているように、人気のある大手企業様にはほとんど影響がないと思っています。状況は変わっても、例年通り優秀な学生を採用することができるでしょう。売り手市場という背景もあり、人気企業様には学生がより集まることになるでしょうから、16採用こそ顕著にその状況が生まれるかも知れません。そのあおりを受けて中小・ベンチャー企業様は例年以上に苦戦を強いられるのではないでしょうか。前述のとおり売り手市場ですから、学生は内定を持った状態で大手の商社などにも挑戦していくでしょう。そうなると就職活動の開始が後ろ倒しになって、期間が限られているため、学生にとって中小・ベンチャーに割く時間が無くなってしまいます。

猪俣

大手に時間を割かれて、中小を回る時間が足りないということですね。

谷氏(左)、猪俣氏(右)その傾向は、実は既に15採用から出ていると感じています。景気の良化に伴い、求人ニーズは高まっています。母数を集めて選別するという媒体の採用では現在のこの時期ではもう非効率です。また、1社の採用人数も増えているため、新卒紹介のオーダーは増えているのですが、学生がいないのです。イベントなどでも集客に苦労している企業様は多いと思いますが、当社も同じですね。年が明けてから、就活生が減少したと強く感じています。

猪俣

倫理憲章が見直される16採用では、その傾向が進むと予測されているのですね。ということは、倫理憲章を遵守しない企業も多いという予測でしょうか。

採用活動時期の後ろ倒しに危機感を持っている企業様は多いでしょうね。今年のインターンシップの状況を見てもそうですが、ナビにも同じことがいえます。当社はナビの制作も手がけていますが、出稿プランは決まっていない状態でのオーダーがすでにたくさん入っています。大学も焦っていますね。でも、私自身は、その中で就職率自体が下がるのではないかとも予測しているんです。

猪俣

それはどうしてですか?

学生は就職活動を通して社会に触れることで、大きな成長を果たします。現実に打ちのめされたり、挫折を経験したりして、さらに大きな挑戦をしていく訳です。今回の見直しで、その時間が奪われてしまったと思います。景気の動向次第ではなんともいえませんが、今のままだと学生にとっては「持っている内定に納得せず、就職しないまま次年度に繰り越し」という選択肢も考えられますからね。

猪俣

企業や大学の焦燥感とは逆行してしまいますね。

ナビが3月1日にオープンして、選考開始が8月から。8月末には内定が出そろい、9月から中小企業様がその流れからはずれた学生を採用することになるでしょう。その期間ではじっくり採用するには短いし、学生にとっても納得して決めるには短いですよね。そういう背景もあって、企業様の一人あたりの採用単価は上がっています。「採用が難しい」だから「費用を投下しよう」という流れです。企業様は本当に、焦り、怖がっているという感じですね。媒体は押さえておきながら、どうしたらいいだろうと模索を続けていますよ。

新卒紹介が牽引する、採用活動の新しい流れとは

猪俣

そういう状況下で、就職エージェント様のビジネスにはどういう影響があるとお考えですか?

チャンスだと捉えてアクセルを踏まねば、と考えています。企業様には投資をする準備ができていますから、当社がパートナーとなってメリットを提供したいですね。

猪俣

具体的にはどんなことを考えていらっしゃいますか?

やはり早期にスタートを切ることは重要だと思っています。ナビがスタートする前に、学生を集めて紹介を行うことを計画しています。お客様も、ナビに頼らない採用活動にチャレンジしようというところが増えています。そこでどれだけお客様に価値提供できるかで、新卒紹介という採用チャネルの未来も決まってくると思っています。かなりの期待をいただいているのを実感していますから、期待に応えてどれだけ実績を残せるかが当社はもちろん、業界全体の命運を握っているでしょう。

猪俣

その時期はいつ頃からをお考えですか?

10月から学生を集め始め、紹介をスタートしています。それを16採用でも進めていき、流れにしたいですね。ただ、15採用でもあった傾向で、内定承諾後の辞退は少なかったのですが、内定承諾自体の率がよくありませんでした。早期だと学生にも「もっと企業を見たい」という気持ちがありますからね。だから面談とマッチングを強化して、内定承諾率を向上させ、3月までにひとつの山を作りたいと考えています。

猪俣

そのために企画などはありますか?

谷氏(左)、猪俣氏(右)既にやった企画ですが「チホリケ」は好評をいただいています。地方大学の理系学生の首都圏企業様への就活支援として、電話やスカイプ面談、交通費支給を行うサービスです。これは継続して行います。就職後に結果を出すためのコミュニケーション力やロジカルシンキングを養うセミナーや、アプリを作る『あぷり塾』なども行っています。学生を集め、育て、それを企業様に紹介する流れですね。

猪俣

大手ならではの懐の広さというか、幅の広さですね。すごいなあ。

試行錯誤しているだけですよ。やりながら「これでいいのか?」なんて議論が巻き起こることも少なくないですから(笑)

初心に返り、さらなる成長を目指すべき好機となる16採用

猪俣

今後の新卒紹介業界の動きなどはどのようにお考えですか?

16採用でどれだけ企業様への価値提供ができるかが、今後の将来を左右するとお話ししましたが、まさにその通りだと思っています。昨今では大手人材会社の新規参入や、新たに起業するところなど、新卒紹介を手がける企業様がどんどん増えています。これまで東京がメインだった新卒紹介サービスが、現在、大阪でもかなりのニーズが出て、認知度が高まっています。その中で、古くから事業を行っている私たちは、サービスの低下を防ぎ、維持していかねばと考えています。

猪俣

他の企業様との対談でも同様の話題がでましたね。やはりそこは就職エージェント様でも懸念されているところですか?

そうですね。単価も高くなっていますし、ニーズも認知度も高まっています。その中で業界のクオリティが下がれば、新卒採用という採用チャネルが淘汰されることにもなりかねません。事業をやる上で倫理観は常に大切にしないと、と考えています。事業拡大の起点となるであろう16採用こそ、大手である当社がまず自らを戒め、初心に返って事業を行わねばと思っています。

猪俣

業界全体の協定なんかが必要な時期が来ているのかも知れませんね。

新卒紹介は非常にいいサービスだと自負しています。いい評判が広がり、業界が拡大していけば、より業界全体のクオリティも琢磨されていくでしょう。おっしゃるとおり、当業界こそ倫理憲章を作らないといけないですね(笑)

猪俣

ぜひ就職エージェント様にこそお願いしたいですね!


 株式会社ネオキャリア 就職エージェント事業部 事業責任者 谷満生(たにみつおき)氏
2000年、22歳で株式会社ネオキャリア設立に参画。2005年新卒紹介事業立上げ。
最終的にはベンチャーキャピタルという立場で、ベンチャー支援を通して日本経済を盛り上げたい。
■株式会社ネオキャリアHP http://www.neo-career.co.jp/