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新卒紹介×開拓者対談 第4回
新卒紹介×開拓者対談

「倫理憲章」の見直しで新卒採用を取り巻く環境はどう変わるのか。
その中で学生や採用を行う企業、そして採用業界に携わる我々はどう変わるべきなのか。
今後、社会はどう動いていくのか。
採用の未来を、業界で活躍する方々とシンクトワイス代表 猪俣知明が読み解きます。

第四回目は、『リアライブ』代表取締役柳田将司様をお迎えし、
いま学生は、企業はどう動いているか、その実情をお聞きし、
今後の採用業界の展望についてもお話しいただきました。

企業のイベント参加が早期化!? 変わる新卒採用の環境とは

猪俣

「倫理憲章」の見直しが、2016年度入社の新卒新入社員の採用活動にどのような影響を与えるかについて、採用業界に関わる方々にお聞きしているのですが、対談をさせていただいた8月現在、『株式会社リアライブ』様では、すでに16採用に向けての企業様とのビジネスは始まっているといえますよね。

柳田

そうですね。学生向けのイベントはすでにスタートしていて、企業様にも多数ご参加いただいています。

猪俣

リアライブ様では例年、優秀な学生を多く集客されていますが、現在イベントに参加している学生についてはいかがですか?

柳田

柳田氏(左)、猪俣氏(右)やはり早期から動いているのは優秀な学生が多いですね。危機感や興味を持って動いています。当社のイベントは、参加される企業様の名前を公表しません。学生は、そこで企業の社員様が行うプレゼンテーションを聞いて、採点を行います。その結果は、参加企業様に伝えられます。学生はその後、グループに分かれ、経営ゲームなどをして、競い合います。その様子を今度は企業側が見る。じっくりと学生の思考や発言を見て、評価できるわけです。私たちはその結果を持って、マッチングを行っていきます。学生側は、企業名という先入観が取っ払われているので、ナチュラルな視点で企業を見ることができます。同じように、経営ゲームを通じて学生が社会・ビジネスの中でどう行動するかを観察できるため、企業様も学生の資質をしっかり見極めることができます。結果、ミスマッチが少なくなるんです。この「ミスマッチをなくす」というのはリアライブの経営理念でもあります。

猪俣

ということは、この時期でも、イベントに参加した学生はそこで出会った企業から内定をもらえることがあるということですね。

柳田

すぐにというわけではありませんが、お互いの希望を聞いた上で、学生をさらなるイベントや、選考に呼んだりしています。イベントは現在、参加企業5社に対して、学生は定員50名で行っています。かなり好評を博していることもあり、16採用が本格的にスタートする前に多くの学生が内定を得ることになると思います。

猪俣

企業様は、どのような企業が多いですか?

柳田

優秀層が欲しいベンチャーや、規模的には中小企業が多いですね。ただ、昨年と比べると、やはり倫理憲章の見直しの影響を意識されているのか、例年に比べてイベントに参加される企業様は増えています。年内のイベントはほぼ完売しましたね。昨年は時期によっては枠が残っているイベントもあったのですが、今年は早い時期に年内分が全て売れました。逆に、年が明けてから、特に3月はまったくオファーがありません。私たちがビジネスをしている企業様は、ナビサイトのオープンとその後の採用活動の本格化を待たずに、採用を終わらせてしまおうと考えてらっしゃるところが多いでしょうね。

企業の動きに対して、学生側のとらえ方はどう変化しているのか?

猪俣

そういった企業の動きを受けて、学生も早期に内定承諾をするでしょうか。

柳田

当社のイベントは、企業名を出しませんから、学生は仕事内容・事業内容をしっかり見て、本当に働きたい会社かをじっくり判断できます。そこで納得した学生は、内定を受けますね。優秀層が早期から動いていますので、ベンチャー企業など倫理憲章にとらわれない企業が早期に動く優秀な学生をさらってしまうことが考えられますね。

猪俣

3月以降はどうなると予測されていますか?

柳田

大企業や有名商社が採用を開始すれば、内定を持っている学生もトライはするでしょうね。そこで内定を獲得できれば、すでに2014年内で持っていた内定を辞退する学生も出るでしょう。ただ、数は少ないと思います。大企業や有名商社の内定を獲得する学生はそもそも少数の超優秀層ですからね。そういう意味では、早期に内定を出していて、来年に大量の内定辞退がでるといった影響はないと考えています。辞退されれば、その分だけ補完すればいいという考えの企業様も多いですね。それよりも年内にある程度優秀層を確保しておきたいという思いの方が強いでしょう。それもあって、イベントの参加が増えているんでしょうね。イベントに参加すれば学生と接触でき、直接口説くこともできるわけですから。

猪俣

学生の動きで昨年との違いはありますか?

柳田

柳田氏(左)、猪俣氏(右)今年はインターンが増えましたから、参加している学生は多くいるでしょう。グーグルの検索結果を見ていると、就職活動関連の検索のピークは5月でした。7月になると、一気に数が減っています。ただ、インターンが採用に直結しているとは思えません。今年は採用を行うまでのアイドリングの時間が長いため、企業側も「インターンシップをやらなければ」という思いだけで行ったところが多くあります。結果、集客に失敗したり、採用にノウハウを引き継げなかったり、ということが起こっているようです。インターンは、ワンデーではまず採用に結びつかないでしょう。理想は5日間程度の長期で、しっかりと事業を理解させ、魅力を伝え、学生との関係性が築ける企画。100人以下の中小企業なら、最低でも3デーは欲しいと思いますね。ただ、学生はいろんな業界を見ようと思っているので、長いインターンは人気が出にくい。全体では、予想以上に学生は動いていませんね。多くの学生は、就職活動の開始時期がずれ、売り手市場になると予測されていることで、焦っていないのではと感じられます。だからこそ、早期に動いているのは優秀層の学生だとも言えますね。その彼らと接触できるのは、やはりイベントになりますね。

猪俣

リアライブ様ではどのようにして集客を行っていらっしゃいますか?

柳田

ソーシャルネットワークを使っています。なかでもtwitterがもっとも効果を上げていますね。Facebookやその他のSNSと比べると、twitterは群を抜いています。就活に役立つ情報をつぶやくアカウントを運営しているのですが、その中でイベントの告知も行っています。広報活動はほぼこれだけですね。

猪俣

情報の質や量がキモになってきますね。

柳田

そうですね。当社のスタッフがいろいろ考えながら運営を行っていますね。そのフォロワー数が、15採用と比べた時、16採用では増え方が鈍いんです。つまり、学生が動いていないということですね。

猪俣

では、やはり4月以降は、例年通りの状況が予想されますか?

柳田

そうとも言えないのでは、と思っています。優秀層は早期に内定をもらっています。内定をもらってしまった学生が、3月からエントリーシートを何通も書いて応募するかというと、そうは思えません。チャレンジか、どうしても入りたい企業には出すとは思いますが、数は少ないでしょう。さらに8月の猛暑の中、説明会や選考に通うかというと、ちょっと考えられないですね(笑) 現在の状況から予測すると、その時期に本格的に動き出すのは、やはり中程度以下の学生となるでしょう。そういった学生と、早期に学生が採れなかった企業にとっては、例年通りの動きが、時期がずれて行われることになる。

猪俣

リアライブ様のイベントも同じように続けて行われる訳ですよね。

柳田

ただ、参加する学生の質が違いますから、マッチングを行った時に、企業様に「少し前と比べると質が落ちた」と感じられてはいけませんよね。ここは私たちの課題だと思っています。育てることや、見つけ出すことでマッチングする学生の質を低下させないことが大切だと思います。そういう意味でも集客は大切ですね。

猪俣

シンクトワイスにも当てはまることですね。

17採用のスタートはもうすぐそこまで迫っている?

猪俣

16採用以降については、どう予想されていますか?

柳田

早期に優秀層が内定を獲得する流れは同じでしょう。大学3年生の間に就活を終える学生は多くなると思います。企業側も2月くらいまでには採用活動を終えて、新年度の準備に備えたいはずですから、その傾向は強くなるでしょう。そして、5月頃からイベントやインターンが始まると思います。2015年の5月には17採用の活動が始まっているということです。

猪俣

倫理憲章の見直しで、サイクルが逆に前倒しになるということですか。

柳田

そうですね。早くに学生を確保しておいて、倫理憲章を遵守する人気の大手企業に学生が流れた時は、小規模な採用活動を行って補完を行えばいい。あるいは内定者フォローに時間を割くこともできるでしょう。そのサイクルに乗れない企業は、採用に苦労するでしょうね。そうならないように、夏の集客を得意とする当社なら、企業をバックアップできる。そこに成長のチャンスがあると感じています。

猪俣

早期に採用を、それもピンポイントの採用をお手伝いするというのは、シンクトワイスでも考えているんですよ。ぜひお互いの強みを活かして協力し合いたいですね。

柳田

ぜひ、よろしくお願いします。

猪俣

こちらこそ、よろしくお願いします。


 株式会社リアライブ 代表取締役 柳田将司氏(やなぎだしょうじ)
2012年設立。「入社後のミスマッチをなくす」ことを理念に掲げ、企業側には採用・育成支援、大学・学生側にはキャリア・就職支援を行う。柳田氏は学生時代から起業を行い、卒業後には2009年には株式会社ガクーの取締役に就任し、大学生向け就職支援塾「内定塾」を立ち上げるといった、多彩な経歴を持つ人物。
■就活キャリアHP http://realive.co.jp/