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2012年3月23日
【テレアポ攻略②】マシーンとなって基礎を磨く
「目安として、電話は1日に150件かけて下さい」
……ひゃ、150?
バイトAは就社したばかりの頃、
直接指導に当たってくれた敏腕営業マン、
カクさんにそう言われ、
絶句しました。
150件。
つまり、バイトAの労働時間は、昼食休憩を省くと6時間なので、
1時間につき25件に電話をかけるべし。
2~3分に1件という換算で、
とにかく電話をかけまくれ、と。
そのような指令を、いただいたのです。
……はぁ~~~????
意味がわからない。
人材業界のことも「テレアポ」のことも知らぬ存ぜぬの、
このワタシに、
新卒採用市場の大枠は一応説明してくれたけれど、
たったそれだけのレクチャーのあとに、
いきなり、
150!?
そりゃあないだろうよ、カクさんよ。
就社したばかりの頃のバイトAは、
前回お伝えしたように、ガッチガチに鎧をかぶっていたわけです。
さらに、自分の任務を受け入れられず、
「テキトーにやろう。そして逃げよう」と、思っていました。
そんな、やる気のない姿勢で、
ひたすら電話電話電話…。
知識が乏しいため、電話の向こうのお客様に細かい質問をされると、
曖昧なことしか答えられず、うやむやうや…。
で、
自分では努力の「ど」すら心がけていないくせに、
文句ばっか。
こんなんで、いいの?
電話をかける企業のことは事前にちゃんと調べて、どういう会社なのかを理解して、
それから電話をかけないと、やっぱり失礼じゃないの?
そんな思いをカクさんにぶつけると、
カクさんは、
「気持ちはわかります。でも、テレアポというのは、とにかく数が勝負。
ひとつひとつの企業のことを調べている時間があるのなら、
一件でも多く電話をかけたほうがいいです」
と。
わからない…。
相手のことを調べもせずに不躾に電話をかけまくるなんて…。
そんな具合なものだから、どこにかけるにも消極度100%。
「すみません…、シンクトワイスと申します…」と、
くぐもった声を出していました。
そんなバイトAの様子を見て、
もうひとりのやり手営業マン、スケさんは、
「バイトAさん、それって、作戦ですか? 営業っぽくない話し方だから、
人事のかたは『おもしろい』と思ってくれるかもしれませんねー。アハハハハッ!」
しかし。
バイトAの司令官、カクさんは、
「そんなにへりくだった言い方だと、舐められる場合があります。
もっと堂々としていいんですよ。『いい学生、いっぱいいますよ!』と、自信をもって伝えて下さい。
実際に、本当にたくさんいるんですから」
と。
はい…、すみません…。
そんなこんなの意気消沈を重ねながら、
あるとき、
あることが、
わかりました。
これは、
基礎磨きなのだ!
ということが、
わかったのです。
ほら、どの世界でも言われますよね?
たとえば、歌舞伎の世界では、「稽古が命」
美容師の世界では、「技術が命」
などなど。
カクさんの指導は、
最初は荒療治だと思いました。
けれど、
1日150件を何度も何度も重ねるうちに、
自分の作業の進め方やトークの型、
さらに、お客様の質問のパターンなどがわかってきて、
少しずつ、
「テレアポ」のために必要なことが、見えてきました。
そして、
アスリートの精神を参考にしてみよう! と、
思い至ったのです。
続きは!
次回!
(※写真は、バイトAのデスク前に貼ってある雑誌の切り抜き。
いつも「頑張って」と励ましてくれます)